「市民の声」の公表


詳細内容

「三ツ沢公園再整備基本構想(案)」に含まれる 『新たな球技場』の建設について反対し、撤回を求めます

受付年月 2023年12月
要望区 神奈川区
事業名 市長陳情
内容分類 市民利用施設 > 公園 > 公園建設・整備
対応区分 情報提供その他(既に実施済み・お礼お詫び等)
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投稿要旨

1.三ツ沢公園周辺エリアは横浜市の風致地区であり、緑豊かな住民の憩いの場である公園の中に、2つ目の巨大な鉄筋コンクリート造りの構造物を造ることは認められません。

2.『新たな球技場』建設案について、地域住民の生の声を行政側に届けるため、地域住民への説明会及び公開討論会(同日開催)を実施してください。なお、同案への反対の立場からは、本陳情団体の代表者等複数名が、公開討論会における発言権を有することを求めます。公開討論会の主題は「『新たな球技場』を三ツ沢公園内に建設する案について」としてください。

3.「三ツ沢公園の再整備」において、地域住民の声を反映させるため、官民一体の「三ツ沢公園の再整備協議会」を設けてください。なお、本陳情団体もその協議会のメンバーとしての参加を求めます。

4.『新たな球技場』建設案の内容に対する要求は次のとおりです。個々への回答を求めます。

(1) 横浜市(環境創造局公園緑地整備課)では、令和4年8月9日付「横浜市記者発表資料」で、「三ツ沢公園の再整備」の必要性として、同公園内にある「三ツ沢公園球技場(ニッパッ三ツ沢球技場)」の1.老朽化、2.不十分なバリアフリー、3.観客席に屋根がないことを課題として提起しています。しかし、その課題を解決するための修繕事業計画が、横浜市が委託した「三ツ沢公園再整備計画検討業務委託」(令和5年3月)及び「三ツ沢公園再整備計画検討業務委託(その2)」(令和5年6月)には見当たりません。

このことは元々の課題を放置したまま『新たな球技場』建設の検討を行っており、計画自体が不完全、不十分であると考えます。「三ツ沢公園球技場(ニッパツ三ツ沢球技場)」の修繕事業計画の提示を求めます。

(2) 横浜市には三ツ沢公園の他に、自然環境を大規模に破壊する必要のない候補地がいくつもあると考えます。どのような経緯で、三ツ沢公園内に『新たな球技場』を造る案に至ったのか、その「必然性」についての検討資料の提示を求めます。

また、未検討である場合には、部局という行政上の枠を超えて横浜市全体を俯諏・検討し、しかる後に、三ツ沢公園以外の場所に『新たな球技場』を建設する計画を立てることを求めます。

(3)『新たな球技場』建設は老朽化に伴う「再整備」の域を超えるもので、その建設費は約100億円(目安)、大きさは1.5万から2.5万人規模とのことです。予算的な裏付けもないまま、また「再整備」の名のもとに『新たな球技場』建設の計画を進めていることは、横浜市民に対して十分な説明を行っていないことになるものと考えます。

三ツ沢公園内に『新たな球技場』を建設する計画について、詳細な検討を行ったのですか。検討したのであれば、検討資料の提示を求めます。

(4) 令和4年6月1日付市会「温暖化対策 環境創造 資源循環委員会」資料において、主な検討課題の一番初めに「1厳しい財政状況の中、効率的 効果的な球技場の整備や運営、市民サービスの充実に向けて公民連携の取組を最大限に推進」とあり、また「民間事業者の資金の活用」という文言があることから、横浜市だけではこの計画が難しいことを意味しているものと考えます。

民間事業者の資金活用があるにせよ、三ツ沢公園内に『新たな球技場』を建設すること自体に反対です。建設費の裏付けのないまま『新たな球技場』建設を推進することに反対するとともに、維持管理費についても、横浜市民に永続的な負担を課す可能性のある計画については、断固反対します。

1.十分な「民間事業者の資金」が得られない場合の横浜市の建設費の裏付けの提示、2.維持管理費の試算(横浜市内にある複数の球技場の維持管理費情報に基づく)の提示を求めます。

回答

1. 本市では、これまで三ツ沢公園球技場の老朽化や建築基準法の不適合などの課題に対応するため、観客席への屋根かけや現位置での建て替え、さらに公園のリニューアルを含めた様々な検討を行ってきました。その結果、既存の球技場の改修や建て替えについては構造や施工の効率性の観点から困難であり、市民の皆様とプロスポーツの双方の利用枠を確保するためにも、既存の球技場を活かしながら、新たな球技場を建設する必要があると考え、「三ツ沢公園再整備基本構想(案)」をとりまとめました。

三ツ沢公園の再整備においては、「スポーツのできる公園の充実」、「健康増進・地域の魅力づくり」、「花と緑の充実による公園の魅力向上」、「災害時における防災機能の充実」を基本的な考え方とし、運動公園としての歴史を継承しながら、永く市民に愛される公園づくりを進めていきます。

2. 三ツ沢公園の再整備では、令和4年6月に公表した「三ツ沢公園の再整備に向けた基本的な考え方(案)」について、同年8月〜9月にかけ市民意見募集を実施し、同年12月に「三ツ沢公園再整備基本構想(案)」を公表しました。この中で再整備を進めるにあたっての主な検討課題として、「公民連携の推進」、「既存施設の代替機能の確保」、「桜の名所や緑豊かな環境の継承」、「交通誘導など地域への配慮」といったことを示しました。これらについては現在も検討を進めているところであり、まだ具体的な方向性をお示しできる段階にはありませんので、地域の皆様等へのご説明の時期や内容については今後検討していきます。

3. 昨年実施した市民意見募集では、新たな球技場を整備する場合のご懸念等も含め、様々なご意見をいただきました。地域の皆様等へのご説明の時期や内容、方法については今後検討していきます。

4. (1) 「三ツ沢公園再整備計画検討業務委託」(令和5年3月)及び「三ツ沢公園再整備計画検討業務委託(その2)」(令和5年6月)は公園全体の再整備を検討することを目的とした業務委託です。現在の球技場は本体の老朽化が進んでおり、現行の法令に適合させながら既存の観客席に屋根をかけることは、構造や施工の効率性の観点から困難です。また、既存の観覧スタンドの建て替えを行う場合、Jリーグ基準によりすべての観客席への屋根かけが必要となります。これによりグラウンドに日陰が生じ、芝生を養生・生育するための期間が従来以上に必要となるため、結果的に球技場の利用枠に多大な影響が生じます。

そのため、球技場の改修や現位置での建て替えでは対応が困難であり、市民の皆様とプロスポーツ双方の利用枠を確保するためにも、既存の球技場を活かしながら、新たな球技場を建設する必要があると考え、「三ツ沢公園再整備基本構想(案)」をとりまとめました。

(2) 三ツ沢公園は1964年の東京オリンピックをはじめ、国民体育大会、全国高等学校総合体育大会、Jリーグの開催など、公園開園以来、スポーツの聖地として多くの市民の皆様に親しまれてきました。こうした歴史やスポーツ需要、立地特性、さらには次世代を担う青少年に夢を与える舞台となること等も考慮し、三ツ沢公園で新たな球技場を整備することについて検討を進めていきたいと考えています。

(3) 三ツ沢公園再整備では、現在基本構想の案をお示ししている段階です。新たな球技場の規模や仕様、事業費をどのように確保するか等、具体的な計画や事業手法については、今後検討していく予定です。また、今後の計画検討の深度化に合わせて市民の皆様へのご説明の時期や内容については今後検討していきます。

(4) 新たな球技場の規模や仕様などについては未定であり、その内容に応じて維持管理の方法やコスト等は大きく変わります。具体的な計画や事業手法については、今後しっかりと検討を深めていきます。

問合せ先

環境創造局公園緑地部公園緑地整備課
    電話:045-671-4768  FAX:045-671-2724   Email:ks-koenseibi-m@city.yokohama.jp

公表内容基準日

2024年1月4日   

※上記の内容はすべて公表内容基準日時点のものであり、現在とは異なる場合があります。


この件に関するご意見等がありましたら「市民からの提案」をご利用ください。

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